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アパート脇の空地に自生している水仙が今年も続々と咲き、数本の梅の老木の蕾もほころび始めた。
梅一輪一輪ほどの温かさ・・・・・・・芭蕉の門人であった服部嵐雪の有名な句がある。
学生時代の記憶そのまま、文字通り受け取って覚えていたのだけれど、
いつだったか、「一輪ほど」の「いちりん」は、もう少し深い趣があるという話しを聞いた。
「一厘」や「一凛」という意味が込められているという解釈もあるのだとか。ふむふむ・・・・・なんともよき味わい。
梅の句ついでに、芭蕉作で・・・・「梅が香に のっと日の出る 山路かな」という吟。
これもけっこう有名な句だが、こちらはどうも私にはぴんと来ない。
芭蕉翁の没年齢をとうに越してしまった老体に鞭打って、毎朝、日の出の頃に付近の野山を歩いていても、
お天道様が「のっ」と現われる感じ、俗人にはどうにもわかりません。
とにもかくにも、ここ半月ほどでずいぶん陽が昇る時刻が早くなり、氷が張る朝も少なくなってきた。
立春、雨水・・・・・・・春近しを感ずるこの頃である。