スパークプラグ基礎講座





<スパークプラグって、なに?>


イグニッションコイル(*1)で作られた高電圧を受け、電極間 (中心電極から側方電極)に火花 を放電させる。
シリンダー内の混合気に着火、爆発燃焼を起こさせるためのものである。
スパークプラグには、取り付け寸法的な違いのほかに、熱価(*2) や電極部の材質、寸法、構造等の 違いにより多くの種類があり、エンジン仕様や乗り方(使い方)に合った適正なスパークプラグの 選定が必要となる。

*1:イグニッションコイル
スパークプラグに電気火花を飛ばすのに必要な高電圧を発生させる装置。
ポイントまたは電気信号での断続作動による電流の急激な変化で1次コイルに自己誘導作用による 200〜300Vの電気を誘発し、これが2次コイルに相互誘導作用により両コイルの巻数比倍の高電圧 10000〜20000Vを誘起させる一種の変圧器である。
●構造・・・鉄心の上に2次コイル(0.1mm位の銅線)を1万回以上巻いてあり、この上に 絶縁紙を巻いて、さらに1次コイル(0.5〜1.0mm銅線)を約200回位巻いてある。

*2:熱価
熱に対する特性(焼け具合)




<熱価と焼け具合>


取り付け寸法的に合っているスパークプラグでも熱価が違うと電極部分の焼け具合が変わってしまい 、オーバーヒートや始動不良のトラブルを起こすことになる。
この熱価とは、スパークプラグ自身の電極部の熱の放出度合のことで、電極部の絶縁体の長さ (ガス空間の深さ)が長い程、熱の逃げ道が遠く、また絶縁体が熱を受ける面積も大きいので 焼けやすいスパークプラグ(ホットタイプ・・・低速運転向き)となり、この逆のものが 冷えやすいスパークプラグ(コールドタイプ・・・高速運転向き)となる。
この焼け具合は走り方によって変化するので、実際の焼け具合を見て、適正なスパークプラグ を選定する必要がある。

●適正な焼け具合
電極部絶縁体が薄茶色(キツネ色)または灰色になっている状態で、このときの電極部の 温度は450℃〜900℃位になっており、この温度で燃焼堆積物(カーボン等)を焼け切って 常に清浄な状態に保作用(自己清浄)をしている。

●焼け過ぎ
電極部が真っ白に焼けていたり、電極部が溶けている状態でオーバーヒートや焼き付きのトラブルを 起こす。この場合は、スパークプラグをコールドタイプ(冷え型)に交換する。

●冷え過ぎ
電極部が真っ黒にくすぶっていたり、電極部が湿っている状態で、火花が飛ばなくなりエンストや 始動不良を起こす。常に低速運転している場合に起こり、この場合はホットタイプ(焼け型) に交換する。



<プラグ品番の見方>

スパークプラグの[ねじ径]、[ねじ長(リーチ)]、[熱価]、[電極の形状]、[材質]等々、プラグメーカー によりその表示方法が異なっているので、その表示記号の意味を知っておくことが必要になる。
特に熱価を表す数字については、大きくほど、[冷え型]になる場合と逆に[焼け型]になる場合があるので、 各メーカーの特徴を確認する必要がある。

次の表は代表的なスパークプラグメーカーの品番の見方。

NGK

(例)BR8HS

B
R
8
H
S
ねじ径
A 18m/m
B 14m/m
C 10m/m
D 12m/m

(六角対辺寸法)
A 25.4m/m
B 20.6m/m
C 16.0m/m
D 18.0m/m
R抵抗入り

(磁器突出型)
Pタイププラグ
U沿面放電型
熱価による熱特性
2 (焼け型)
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13 (冷え型)
ねじ長
E 19.7m/m
H 12.7m/m
L 11.2m/m

レース用
E 18.0m/m
H 12.5m/m
S 銅芯入り(標準タイプ)
Y グリーンプラグ(中心電極V溝)
V 特殊貴金属中心電極
G レース用(ニッケル中心電極)
GV レース用(特殊貴金属中心電極)
-L 中間熱価
-11、13・・・ワイドギャップ
ギャップ:電極隙間


デンソー

(例)W16FP-U

W
16
F
P
-U
ねじ径
M 18m/m
W 18m/m
X 18m/m
U 18m/m
熱価による熱特性
9 (焼け型)
31 (冷え型)
ねじ長

F 12.7m/m
E 19.0m/m
(形状)
S 標準型
P 磁気突出型
X 磁気突出型
R 抵抗入り
(形状)
U 接地電極Uカット
G 特殊金属の極細中心電極
GU 同、Uカット
10、11、13、ワイヤーギャップ


デンソー製スパークプラグの一般的な熱価数選定表





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