第67回 東京近郊地区流星観測者会集会

日時 99年3月7日(日) 午後1時から5時
場所 国立オリンピック記念青少年総合センター
参加者数 22名

発表内容

1.新聞報道にみる98年しし座流星群と72年ジャコビニ群 渡辺美和氏
 昨年のしし群フィバーはなぜ起こったのか調べる為に、新聞報道の様子を72年のジャコビニフィバーと比較、研究している。結果として新聞記事面積に関しては、72年のジャコビニ群の方が多かったことが分かった。内容については、72年にはなかったイベント紹介記事が、98年のしし群では全体の15%を占めていることが分かった。

2.2月かんむり群について 橋本岳真氏
 1970年代にその活動が観測されその後鳴りをひそめていた2月のαCrB群が、1990年代に入りまた観測されるようになった。そして1928年から1999年の間に日本で報告があった19個の輻射点から、この流星群の輻射点をα=232,δ=+32と求めた。またこの付近に輻射点が予想されている彗星は3つあることがわかった。

3.「枕草紙」の流れ星 渡辺美和氏
 清少納言の随筆「枕草紙」にある星はの段「星はすばる。彦星。夕づつ。よばい星少しをかし。尾だになからましかば、まいて。」について、よばい星=流星の考察。なぜ流星は面白いが、尾がなければもっと良いと思ったのかについて、「よばい」を平安時代の男性の「夜這う」とかけ、密かに行なう夜這うが明るい尾をひいて、人目につくからおかしいとの思考を推察した。

4.98年ふたご座流星群・99年しぶんぎ座流星群観測報告 河合良徳氏
 98年のふたご群は予想されている極大(太陽黄経 262.0)は日本の昼間にあたり観測できなかったが、その前後12/13、13/14と快晴にみまわれ多くの観測が行なわれた。それによると出現結果はほぼ例年どおりと考えられる。
 99年のしぶんぎ群も、2つの極大(太陽黄経 283.1 283.4)ともに日本では昼間にあたっており、その上月例16の月がある為観測条件は最悪であった。しかし観測では明け方に向かうにつれ流星数の増大が確認され、悪条件を考慮するほぼ例年どおりの活動があったと考えられる。

5.99年こと座流星群・みずがめ座η流星群観測指針 秋山もみぢ嬢
 今年のこと群は極大が4月22/23日の20時から01時にあたる。月例は7なので輻射点があがる夜半過ぎからは、良い観測条件で観測できると思われる。
 しかし、みずがめη群は極大が5月6日の午前10時にあたり、日本では観測することができない。しかも月例20に月が出ているので、輻射点が見え観測可能になる明け方でも、明るい月に悩まされる観測となる。

6.蓄積型CCDカメラ+タイムラプスビデオによる火球パトロール 岡本洋一 氏
 蓄積型CCDカメラとタイムラプスビデオにより、八ヶ岳の映像を24時間撮像するシステムの紹介。通常撮影時は露出時間を8秒に設定し、1,2等の流星ならば撮像することができる。このシステムの利点は映像がきれいなこと、8秒に1コマなのでデータ量及び画像チェック時間が短縮される。オートリモートで観測できる等があり、火球パトロールに充分利用できるシステムであると考えられる。


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