第72回 東京近郊地区流星観測者会集会

日時 2000年11月26日(日) 午後1時から5時
場所 国立オリンピック記念青少年総合センター
参加者数 26名

 2000年11月26日、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、20世紀最後となる、第72回 東京近郊地区流星観測者会 集会が行われました。26名が参加され、しし座流星群に関する話題を中心に盛会でした。

発表内容

1、しし座流星群観測報告集計(国内) 芹澤寛隆氏
 今年も、日本ではしし座流星群のピークは捉えられず、平均等級も98年、99年と比べて、暗くなった。 しかし、17/18夜と18/19夜に関しては多くの観測報告があった。

2、2000年しし座流星群・速報集計(NMS-Webサイト) 高梨雅彰氏
 NMSとIMOの集計結果のまとめ、およびNMSのWebサイトへのアクセスの詳細な分析を行った。 11月18日には1日に6498アクセスがあったが、これは98年の4分の1だった。 しかし、NMS-MLは18日に59通と過去最高を記録した。

3、おうし座流星群観測報告集計 芹澤寛隆氏
 今年は、活動の初期から北群の方が活発だった。これは、普通とは逆の結果である。 出現数は平年並みだった。 また、しし群の極大期には多くの報告がよせられた。

4、しし座流星群観測結果(海外・電波)資料作成:小川宏氏 発表:難波田康治氏
 今年は、アッシャー予想と非常に近い位置に3つのピークが捉えられた。海外の眼視観測でも、3つのピークが明瞭に捉えられたほか、チェコのOndrejovのレーダーでも3つのピークが明瞭に捉えられた。 今年に関しては、アッシャー予想は的中しており、来年日本でピークが捉えられる可能性が高くなった。

5、ふたご座流星群観測指針 難波田康治氏
 2000年のふたご群は、ふたご座に月齢18の月があり、条件は最悪だが、近年コンスタントに出現しているので、HR10から20程度は見えるだろう。 防寒にも注意が必要である。

6、しぶんぎ座流星群観測指針 河合良徳氏
 2001年のしぶんぎ群は、283.4の極大が日本時間の1月4日2時にあたり、この頃に長経路の流星が観測できる可能性がある。 21世紀最初の流星群であり、この流星群で21世紀の運勢が占えるかもしれない。

7、2000年しし座流星群報告 八重田茂氏
 19日に出現した火球を、液晶シャッターを使ったカメラで捉えた。 出現時刻は、11月19日午前3時35分32.6秒+/-0.5秒、発光時間0.47秒と求まった。 明るい火球だったため、他の方も捉えられたようで、軌道が求まりそうである。

8、2001年しし座流星群大予想 難波田康治氏
今年の結果を踏まえ、2001年のしし座流星群を参加者全員で大予想した。

(1)2001年には日本でどれくらいの出現があるか?
  HR      0 〜  100   1人
  HR    100 〜  300   9人
  HR    300 〜 1000   3人
  HR   1000 〜 3000   7人
  HR   3000 〜10000   1人
  HR  10000 〜        1人
(2)アッシャー氏のピーク予想時刻は当たるか?
  当たる   12人
  当たらない  3人
(3)流星の平均の明るさはどれくらいか?
  1998年並(平均1等)    0人
  1999年並(平均2等)    6人
  2000年並(平均3等)   13人
  2000年より暗い       4人
(4)どれくらいの騒ぎになるか?(マスコミ、一般人が)
  1998年以上       5人
  1998年並       10人
  1999年並        7人
  2000年並かそれ以下   2人

どうやら、アッシャー予想のピーク時刻に関しては信じている人が多いものの、出現数はZHR15000より少ないと考えている人が多いようだ。 また、1998年以上の騒ぎになると予想した人が24人中5人いた。 今から対策を立てる必要があるだろう。


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